13. Trac の初期設定(管理コンソール)

Trac が動くようになったら、必要最低限の設定をしていきましょう。おおむねの設定はプラグイン等をいれなくても web からできるので、できないことややりにくいことを先にします。
まずは trac-admin を起動して管理コンソールに移動します。

PS temp> trac-admin D:\trac\project1
Trac [D:\trac\project1]> 

ユーザ認証を Windows にやらせるように設定しているので、まずは管理者ユーザを登録しましょう。管理者は TRAC_ADMIN という権限をもったユーザになるので、permission コマンドを使用して管理者として扱うユーザに権限を付与します。

Trac [D:\trac\project1]> permission add takaoka TRAC_ADMIN

次にリポジトリの登録です。Trac 0.11 からの大きな違いとしてリポジトリの登録方法がかわりました。Subversionリポジトリは D:\repos\project1 に作成してあるので、

Trac [D:\trac\project1]> repository add main D:\repos\project1 svn

と、登録します。main というのはリポジトリにつける名前ですので、好きな名前で大丈夫です。最後についている svn というのは Subversionリポジトリであることを明記しています。Trac 0.12 は Subversion 以外のソース管理システムも利用できるようになっているので、Subversion 以外を使用している場合は svn ではなく hg などと指定することになります。*1
この時点で、svn なんて知らないよ?とエラーになるようであれば、インストールされている PythonSubversionPython Binding の組み合わせに問題があるか、Python Binding のインストールに失敗していると思われますので、それぞれが対応したバージョンであるか確認してみてください。

*1:Subversion 以外を使用するためには、事前に対応したソース管理プラグインを導入しておく必要があります