.NET 1.1 とハッシュ値

.NET 1.1 では GetHashCode() の実装に注意が必要であるか、独自の GetHashCode() を提供しているクラスは結構ありますが、対象となるオブジェクトのハッシュ値を利用しているクラスは意外に少ないようで、ASP.NET の実装が使用しているというドキュメントは除くと、我々が触れる範囲は System.Collections.Hashtable だけといえます。*1
GetHashCode() を利用した単純なリストである HashList なんてものがあってもよいとは思いますが、.NET に限らずほとんどのクラスライブラリでは Hashtable というキーと値のペアを保持する実装が提供されています。
Hashtable クラスでは IHashCodeProvider を指定することで、Object.GetHashCode を利用しないハッシュ値の計算を行うことができるようにもなっていますが、IHashCodeProvider は .NET 2.0 では Obslete とマーキングされているので、いまから利用する場合は一考が必要かもしれません。

*1:Hashtable の派生クラスやSystem.Collections.Specialized.HybridDictionary は Hashtable と同じ実装を使ってるので省きます