Lingr Radar for Windows を複数起動する方法

リクエストされたのでメモ&検索向けに書いておきましょう(笑

Lingr Radar は非常に便利なツールですが、現状ではマルチアカウントに対応していないので、私のように部屋にあわせて複数のニックネームを使用している場合には少し困ったことになります。単純に、Lingr Radar を複数起動をしようとしても、Lingr Radar は初心者向けに二重起動しないような仕組みが仕込まれているため、複数起動を行うことができないという状況になります。
Lingr Radar はよくできたツールで、デファクトな作りになっている部分が非常に多く、この二重起動防止も複数ユーザによるデスクトップ切り替えに対応しており、ユーザ単位で行われています。このことは、逆に複数の Windows ユーザを使用することで、Lingr Radar を簡単に複数起動できるということを示します。
まずは、Windows のユーザを複数用意しなければなりませんので、必要であればコントロールパネルから新しいユーザを作成してください。(注:この文章は、新しいユーザの作成が自身で可能であるような方を対象にしているため、ここでは詳しい手順には触れません)
次に、Windows Vista 以外の環境では、Lingr Radar はインストール先に preference.ini ファイルを作成するため、複数のフォルダにインストールを実行する必要があります。(Windows Vista であれば、この作業は必要ありません)また、まだ1つめの Lingr Radar の設定を行っていない場合は、Lingr Radar を通常通りに起動し、1つめのアカウントの設定を行っておきましょう。
ここまで準備ができたら、2つめの Lingr Radar を起動するのですが、このとき、2つめの Lingr Radar のショートカット(または実行ファイル)を、シフトキーを押しながら 右クリックして表示されるメニューから「別のユーザで実行する」を選択し、用意した別のユーザで実行します。これで、タスクトレイに2個目の Lingr Radar が登場しますので、2つめのアカウントの設定を実施します。毎回シフトキーを押しながら右クリックするのは面倒なので、ショートカットのプロパティを変更して常に別のユーザで起動するようにしたり、runas コマンドを経由するようにするとよいでしょう。
この方法で2つ以上の Lingr Radar を起動した場合の問題点としては、

  • 2つ以上の Lingr Radar が同時にメッセージを受信した場合、表示が重なって見えない
  • 異なるユーザで起動している Lingr Radar のチャットルーム一覧をクリックした場合、その Lingr Radar の起動ユーザの環境でブラウザが開いてしまう

といった点があります。特に後者が問題になることが多いので、別ユーザの Lingr Radar からブラウザを起動しないように気をつけるか、異なるユーザでブラウザを動かすことを十分理解して利用する必要があります。*1 *2

*1:マルチユーザに対応していないブラウザを起動すると、期待したレジストリキーなどが存在しなくて正常に動かない等の問題が発生する可能性があります。

*2:マルチユーザに対応したブラウザを起動すると、期待した環境設定が読み込まれなくて色々とイライラするような問題が発生する可能性があります。