Xbox 360 が Windows Live Messager 対応
Xbox360 は、基本的に年に2回の大型アップデートが行われることになっている。半月前ぐらいの今春のアップデートでの目玉はいくつかあるが、そのうち大きな変更の1つがコレだろう。
Xbox Live では、Windows Live アカウントに GamerTag を関連付け、基本的に GamerTag をベースに色々な処理を行っている。GamerTag には実績解除のようなものから、課金情報やフレンドリストといった管理情報までが関連付けられており、いくつかの問題点がコミュニティなどであげられていたが、*1そのいくつかにある程度の問題回避の方向がみられるようになってきた。
たとえば、Xbox Live で1つの GamerTag に登録できるフレンドの人数は 100 人までであるため、セッションを得た人をどんどんフレンド登録したり、ある程度の規模のコミュニティを運営している人がフレンド登録ベースでメンバーを管理しようとすると、とたんに登録可能人数に不満が出ることになる。これに対して Windows Live Messager には、登録メンバーリストというものがあり、こちらは 1000 人まで登録が可能になっていて、今回のアップデートで Xbox360 の見た目のフレンドリストは最大 1100 人まで登録できるようになったことになる。
また、Messager による文字ベースのチャット機能なんかが追加されたことで、ゲーム中は1対1のメッセージとボイスチャットしかできない状態だったのが、複数人*2での文字ベース会話が可能となったので、なにかしらのゲームを遊びながら友達があつまるのを待機し、人数が集まったところでマルチプレイのゲームをあそぶ……ということも可能になった。*3
さて、Xbox 360 のユーザと Windows Live Messager を利用してやりとりする場合に注意する点がいくつかある。
- Xbox 360 内部フォントのみしか利用できないため、見れない文字がある
- Xbox 360 内部フォントのみしか利用できないため、着色や文字サイズ変更などは効かない
- サポートされている顔文字が少ない
- Xbox 360 からはメンバー登録の依頼が送信できない(受信して許諾はできる)
こんなかんじだろうか。
メンバー登録が Windows 版のメッセンジャーから登録依頼を受信して受諾するしかできないので、Xbox 360 ユーザー同士のメンバー登録には、Windows 版などを利用するか、100人制限のある Xbox Live のフレンドリストを利用することになるのが少々残念である。
また、Windows Live Messager では、Windows Live アカウントのメールアドレスではなく、任意のニックネームを表示する機能があるのだが、これが Xbox 360 には存在せず、GamerTag が表示されるわけでもなくてメールアドレスがそのまま表示名として採用されている。
Windows 版の Windows Live Messager で表示名を設定しても、Xbox 360 で Windows Live Messager にサインインするとメールアドレスで表示名が上書きされてしまうので、表示名の設定はできないということになる。せめて GamerTag を表示名にしてほしかった。*4