それってOS?

404 Blog Not Found:売上6倍、時価総額6割 - HPとAppleに学ぶ、デザインの力より

Windows 7も、少なくとも Vista よりはずっと軽く感じた。悪くない。iMacにはない地デジチューナーも備えている。しかし、「悪くない」で留まってしまっているのである。たとえば、タッチスクリーンを使うときにはボタンをはじめとするコントロールが大きくなるなど、Apple であれば必ずするであろう配慮がないのだ。

いや、配慮できないのだ。なぜならそれはOSの領分であり、Windows 7のなわばりだからだ。

これって OS の領分でしょうか?
そもそも Apple のソレを見たことないので、具体的にどんな動きをするのかもわからないのだけど、いま Apple/iMac のタッチ関連の検索をすると、タッチマウスばっかりひっかかってしまって肝心のソレの挙動を簡単に調べれなかった。
私の感覚では、タッチパネルのドライバは wintab や Pen for Windows 等による入力処理がスルーされているとき、マウス互換モードで OS に対して汎用ポインティングデバイスのようにふるまうことでポインタを操作する。*1このマウス互換モードの処理を行うときにテーマ/デザインを変更すればよいだけで、OS自身は十分な機能を持ち、ドライバやアプリケーションといった層に対して必要なものを提供しているように思える。*2

「統合された価値責任感を誰もが持たないWindows的な現場」からの視点なら、OSのなわばりというよりもタッチパネル側のなわばりで配慮がたりていないのではないかなぁ、と思える。もし、それがOSの標準的なポインティングデバイスの操作を超えた、タッチパネルに固有の処理をするためのレイヤーを持っているなら、なおさらOSのなわばりではない。
もちろん、OSにそういった機能があっても悪くない。それが Apple 製品のもつデザインに対する責任感であるんだろうというのもいいけれど、OSの設計としてどのようなハードウェアを想定してどれだけの機能をOSに持たせるかってラインを引いたときに、それが(ドライバを含めた)ハードウェア側にゆだねる選択になるのは、十分にありえる選択肢なんだろうと思う。

ポインティングデバイス類をどこまで抽象化し、どのような具体例を想定し、どのようなサポート機能を想定し、どこまでの機能をOSに持たせるか……汎用的なフレームワークの設計に、似たものがありますね。誰にも千里眼はないのだから。

Apple の見えてる範囲……というか、意図的に見ようとしている範囲……が広くて強みなっているってのは、納得できることですけどね。

*1:すべてのハードウェアとドライバがこのように動作するわけではない。

*2:そもそも汎用ポインティングデバイスにみえている時点でOSにはマウスと区別がつきにくい。