返信を全文引用してくる人は、メールを読んでいない

google:全文引用とかすると(現時点では)否定的なページが上位にランクされているが、個人的には

  • コミュニケーション主体の場合*1
  • ビジネスメール

の2つに関しては、全文を引用することは、もっと積極的に叩くべきであると思う。
特に、ビジネスに関するメールにおいて全文を末尾に引用するような相手とは、取引を行うべきではない。
さらに言えば、メールを主たる連絡手段にする場合、全文を末尾に引用する相手の100%の人間はメールをきちんと読んでいない、という経験則がある。いや、実際はそのような人を含む組織に属している他の人もそうだった経験があるので、130%ぐらいかもしれない。
やはり、全文が引用されたメールをやりとりしているうちに、「 この先は引用文だから読まなくてよい 」という感覚が身についてしまい、そのうち「読まなくてよい」と考える範囲がどんどん拡張されていき、記述したての本文すら読まなくなるようだ。

*1:メーリングリストのような不特定多数が相手の場合、特に

海外の人は全文引用する?

という話をそこそこ耳にしますが、少なくともオンラインゲームなどでやり取りをしたり、オープンソースコミュニティでやりとりをする限りでは、全文引用されたことは記憶にあるというほどないですね。
誰もしてませんよ、そんなこと。やっぱり日本といっしょでビジネスメールだとついてくるのかな?

法的に(略

ネットJ「くらしの法律相談」バックナンバーより弁護士 服部廣志さんの引用に関する質問のもの。
明確な区分があるか主従関係にあるかということが問われていることは何度かみたことあるが、前述のコミュニケーション主体の場合やビジネスメールの場合は、こういった点については問題ではないだろう。*1
上記記事には記載されていないが、「全文」を引用の対象とすることは「公正な範囲」であれば認められているらしい。*2

とりあえず

メールだけの話ではないし、自分にも言えることだが

  • このメールで相手に伝えたいことは何か
  • それを十分に伝えることができているか
  • 必要な情報が十分に足りているか

という点に注意しなければならないのは当然ながら、それに加えて余計な雑談を足したりして、そっち側にインパクトがあって主題がおろそかになったりしたら本末転倒であったりする。
全文に限らず、引用を含めることで上記のポイントを薄めてしまってはいないだろうか?


まあ、問題なのは最初に書いている

この先は引用文だから読まなくてよい 」という感覚が身についてしまい、そのうち「読まなくてよい」と考える範囲がどんどん拡張されていき、記述したての本文すら読まなくなる

という状況であって、人の問題なんですが。それを作り上げていく過程に大きく貢献しているのは全文引用じゃないのかと。

*1:メーリングリストなんかでは、明確な区分ができておらず「私の記述をあたかもあなたの記述のように読み取れる記述はやめてください」みたいなやり取りがたまにありますが…。

*2:乱雑に読んでいるうちに何処で読んだか忘れてしまいまして申し訳ない…